2007年05月21日

「プロレスの観方(みかた)」【プロレスに行こう(再掲)】

「プロレスの観方(みかた)」【プロレスに行こう(再掲)】

 プロレスの観方についてお話します。いえ当然、人それぞれ、人好き好きにご覧になって頂いて結構なのです。とは申し上げましても、初めての方は面食らう部分、馴染めない部分も多いかもしれません。ですので、簡単にプロレス独特の観戦のポイント、

どこをどう観れば面白いか

を上げてみたいと思います。

 何よりもまず、

「受ける」ということ

プロレスの醍醐味はここに尽きると申し上げても言い過ぎにはなりません。相手の技を「受ける」ことがプロレスの最大の特徴でもあり、初めての方にとっては面食らい、馴染めない部分でもあるかと思います。例えばチョップ。相手が打ってきたチョップを胸板で受けます。例えば張り手。相手の張り手を避けずに顔面で受けます。決してかわせないタイミングではないにも関わらず、です。

 「何故、あの人はかわさないのか?」 

 プロレスラーだからです。相手の技を「受け切ることがプロレス」なのです。「なぜかわさないのか?」ではなく、「なぜあれを受けて平気なのか?」。そこがプロレス観戦のポイントです。コーナーポストからリングに、脳天から落とされます。小柄なレスラーが巨漢外人レスラーにころっころ転がされます。背中を蹴りつける音が広い会場中に響き渡ります。それを全て「受ける」姿をこそ、堪能して下さい。
 総合格闘技やK1、ボクシングなどではありえない光景です。これは決してプロレスとそれらを比較して、優劣を述べているのではありません。戦いの方向性のお話なのです。私は総合格闘技もボクシングも大好きです。ただ、プロレスではそれらにはない、そういう「凄さ」があるということです。相手の打撃を見事な技術でかわし、必殺の一撃を決める「凄さ」と、

相手の打撃を敢えて受け、にやりと笑う「凄さ」

比べようがありません。どちらも凄いことです。
 
 「受ける」ということについてお話させて頂きました。語弊を承知で申し上げますと、プロレスとはいわば

「自分の凄さをアピールする大会」

であるともいえます。相手のどんな技にも俺は耐えてみせるぜと、そして耐え抜いたぜという。そして俺の技を耐えてみろよという。だから「よけない」のです。これを成立させるには、相手の技を受けなくてはなりません。相手が素晴らしい、厳しい技を出せば出すほどそれを受け切った自分が輝くわけです。なのでプロレスラーには

「相手の全てを引き出す」「相手の魅力を引き出す」

ことも要求されます。プロレスの世界では、ただ倒しただけでは「ただ勝っただけの人」としか評価されません。いかに自分の「凄さ」を見せ付けるか、そしてそれらによっていかに観客を楽しませることができるかが、そのプロレスラーの真価ともいえます。大きな試合、チャンピオンベルトがかかっている試合以外では寧ろ、

試合の勝敗よりもそちらの方が重要視される

場合さえあるのです。
 
 では、技を仕掛けられている側、やられている側だけを観ればいいのか。勿論そうではありません。攻撃している選手の華麗な技にも注目して下さい。ヘビー級選手の技は重く強く、リングのみならず、時に会場さえ振動します。ヘビー級は体重100kg以上の選手を指しますから、当然といえば当然です。そのヘビー級の選手がコーナーポストの天辺、地面から2m弱の高さから場外の選手に向かってダイブ(跳ぶ)したりするのです。圧巻です。100kg以下・ジュニアヘビー級選手の試合は、華やかです。軽やかに目まぐるしくリング上を駆け巡り、空中を舞います。ジュニアヘビー級の試合は、とにかく派手で単純にカッコよく、面白いので全く選手を知らない方でも、非常に楽しめます。
 
 技の応酬だけではありません。選手によりますが、笑いに走る方もいらっしゃいます。ネタを仕込んできては、観客を笑わせます。お笑い系の選手は多分に一目で分かるものです。それっぽい選手がでてきたら、そちら方面も期待してください。
 
 選手のキャラクターも観戦ポイントです。種種様々なキャラクターがひしめいております。先述したお笑い系、決して笑いに走らないストロングスタイル系、ストロングスタイルなのに時にボケを挟んでくる選手、本当に様々です。
 単純に分ければ「ベビーフェイス」と「ヒール」があります。「ベビーフェイス」とは「善玉」、「ヒール」とは「悪役」のことです。「ヒール」はもう、悪の限りを尽くします。試合中の反則は当然のこと、客へ暴言を吐いたり、客席へとペットボトルの水を撒き散らしたりもします。唾を撒き散らす選手もいらっしゃいました。
 マスクマンもプロレスならではのキャラクターです。最も有名なのはタイガーマスクでしょう。テレビのヒーローさながらのアクションを披露してくれます。

 他にも

ロボット、サイボーグ、獣人、手品師(!)、

パンチパーマ、霊にいたるまで、各種取り揃えてございます


どうぞ会場でご確認下さい。

 面白い観戦ポイントとしまして、レフェリーという要素もございます。プロレスのレフェリーは、観ていて本当に飽きません。選手と怒鳴り合いながら戦いながら、試合を裁きます。状況によっては選手をしばきあげたりします。そちらも是非、ご注目下さい。

 などが、プロレスのどこを観るか、の基本です。無論、最初に申し上げました通り、お好きなように楽しんで下さって結構です。ただ、他のスポーツ観戦や演劇鑑賞などとは視点が違う鑑賞ポイントについて述べさせて頂きました。

文責:ザ~今更ながら越中詩郎に感動した~セリザワ
 

今週は『【静岡プロレスVol.7】まであとちょっとなので告知強化週間』…というわけで過去掲載したこんな記事を再掲してみました。

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Posted by せりざわ at 19:00│Comments(0)静岡プロレスの話
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