2013年09月05日

G1クライマックス2013・優勝戦の話

G1クライマックス2013・優勝戦の話


【G1クライマックス2013・優勝戦を観てきた】

☆第一試合☆
永田裕志vs高橋裕二郎
・裕二郎のオープニングマイク…レスラーじゃない人間がリングに上がるのはスカン。というのもあって数年ぶりに永田応援。白眼コールはしなかったけれど入場から「永田」コールには参加。やっぱり技、受けひとつひとつに説得力があるなぁと。毎年ながら最後に一礼してリングを後にする永田さん。G1は無事完走すること自体が大変なんだなぁと実感する。

☆第二試合☆
鈴木みのるvs矢野通
・みのるs、勝てば優勝戦、負ければ他選手の結果待ちになる一戦。そんな一戦に嫌らしくも矢野さん登場。
・試合開始前からDVD片手に透かした態度で挑発。みのるsがそれにキレる形で試合開始。一進一退ながら若干みのるs押し気味。応援は矢野7:みのる3。みのるs、アンクルホールドを多用。中盤、かなり長時間決めてたものの機動力破壊までには至らず。スリーパーも入り切らない。矢野も得意の反則攻撃を繰り出すが読み切られる。金的に至っては全て不発。そんな様子で矢野対策万全かと思われたみのるs、くるっと丸めこまれてスリーカウント…。プロレスマスコミ風に言えば、ヒールの部分は完全に封じ込めたがテクニシャンな部分を忘れていたのがみのるsの敗因、みのるワールドvs矢野ワールドの正面衝突といった意味では五分だったが最終地点が「勝ち」のみのるsと「負けても盛り上げれば勝ち」の矢野kのスタンスの差で、矢野kのインパクト勝ち…といったところ。みのるsファンながら、矢野k完勝と言わざるを得ない…。まぁ矢野kも大ファンなのでそれもまたよしではあるけれども。
・それでもやっぱり、鈴木みのるのG1制覇…観てみたい。

☆第三試合☆
中邑真輔vsシェルトン・X・ベンジャミン
・図抜けた身体能力を持つ2人。ベンジャミンの受け勝ちといった印象。ベンジャミンの、中邑のクネったポーズ揶揄から試合開始。そのベンジャミン、中邑の厳しい攻めを受けながら最後までペースを崩さなかった。一方で中邑のゴツゴツしたレスリングにも付き合う。かなりエグいのを入れ合う。んでも…ベンジャミン、何で勝ったか覚えてないなぁ…。

☆第四試合☆
内藤哲也vsカール・アンダーソン
・復帰後、初観戦の内藤。よくも悪くも欠場前と同じだったなぁ。ヒール化したアンダーソンはもう少し振り切ってもいい感じ。もっとこう正面衝突感があっても良かった。キツい言い方をするとテーマが感じられなかった。いやG1制覇がテーマなのはそうなんだけど。どうなりたいねん、と言いたくなるニュアンス。

☆第五試合☆
ランス・アーチャーvsデイビーボーイ・スミスjr.
・この試合、アメリカンプロレスノリになるのかなと思ってたら、覆された。骨太な日本風プロレス登場。巨人2人のゴツゴツしたぶつかり合いは圧巻。コーナートップでのせめぎ合い…あれはすなかぶりで観たかった…。すなかぶりで観たかったといえばアーチャーの拝み渡り…ッ!拝み渡りってアメリカンプロレスにもあるのか?日本で学んだのか?そんな感じでアーチャーがぐっと進化。間が悪かったり妙なアピールにこだわったりと悪い方向の「?」な部分が多かった選手という印象だったけれども、今回はその辺り払拭。ナチュラルなアーチャー、単純にカッコよかった。

☆第六試合☆
真壁刀義vsプリンス・デヴィット
・デヴィ、ヒールの引き出しが少ないかなと。セコンドありきのヒールというのは…→。ゴリラマスクを持って入場、試合開始と同時に被って真壁を挑発。パイプ椅子5段重ねに超滞空型フットスタンプ→ずっとヒールでやってきた真壁の圧に敵うはずもなく…今のデヴィはアポロやってる頃より全然好き。それだけにもうひと押しできる何かが欲しいなぁ。打撃に特化するとか基本急所しか狙わないとか、デヴィのこれをみたぜ!といえるものがあれば嬉しい。

☆第七試合☆
小島聡vsオカダ・カズチカ
・今大会のベストバウト。俺の体感だけど会場も一番盛り上がったニュアンス。
・ねじ込む小島と受け流すカズチカががっちり噛み合った→終盤はラリアット対決に。前半のぶつかり合い凌ぎ合いからの、小島の剛腕か、カズチカのレイン・メーカーか…という流れに鳥肌→そしてここぞという時の、カズチカのドロップキックの説得力。基本技ひとつで会場を沸かせることができるのもスゴイし、尚且つそれが終盤というシチュエーション。カズチカのセンス、すげぇなぁ。

☆第八試合☆
棚橋弘至vs柴田勝頼
・いろいろなバックボーン、ストーリーのある2人の邂逅だけど、そんなこと関係なく良い試合だった。
・序盤、グラウンドの激しい攻防。タナがそれをこなしたのに驚く。なかなかがっちりとグラウンドテクニックを見る機会のないタナ。そんなタナを引き出した柴田もスゴイ→印象では柴田のバチバチなスタイルがイニシアチブを握っていた。その中で何ができるかを模索するタナ、という構図→結果、丸めこみで勝負が決する。みのるsといいバチバチ系が丸めこまれる日だった→久しぶりに観たシングルの柴田。キレ味は落ちていないもののもう少し弾けて欲しかった。

☆第九試合☆
飯伏幸太×曙×桜庭和志
vs
YOSHI-HASHI×石井智宏×飯塚高史
・天山、後藤の欠場を受けて急遽飯伏と石井ちゃんが登場。
・その飯伏vs石井が盛り上がる盛り上がる。真逆のタイプながら期待される方向は一緒な様子→飯伏が石井ちゃんのゴツゴツにゴツゴツで迎え撃つ。石井ちゃんは飯伏の多次元殺法をものともせずはじき返す。顔を突き合わせて挑発し合う。コーナーに帰った石井ちゃんを追いかけて攻撃する飯伏…あれだけ荒々しくささくれ立った試合なのに上質感がある。
・曙、更に進化。走る!コーナーからコーナーへ走る!その速度が常人並み!圧倒的な存在感はただでかいだけじゃない。そういう緩急から生まれる。
・桜庭のパンチ連打が異様にキレイだった(笑 柔らかい割にキレ味のあるレスリング。もっとvs石井、vs飯塚…特に飯塚さんとの対戦を観たかった。
・飯塚さんは…野上アナをせっせと襲っていた。あの件が嫌いな俺はちょっと冷めた目で観てた。
・YOSHI-HASHIは…ガンバレ。

☆第十試合☆
棚橋弘至vs内藤哲也
・同タイプ同士の優勝戦。
・序盤、正直盛り上がりに欠けた。同タイプ故にか、変に間がシンクロしてしまっていたようなニュアンス。やろうとする方向が同じ過ぎて動きずらそうに見えた→内藤の故障していた足殺しに徹するタナ。非情な攻めに会場も内藤よりの応援が増えていく→そんな序盤、珍しくタナが吼えた。内藤をコーナーに追い詰め「どうしたオラ!」と。まるで新日のレスラーみたいじゃないっすか、棚橋さんッ。
・この試合、タナが内藤を引き出し引き上げたかなと。内藤には、これまでにないタナを引っ張り出して欲しかった→内藤、凄かったと思うんだけど、どこかしら「全力を尽くしたから悔いない」的な着地点が見えてしまうのが…。試合後のインタビューで「足一本持っていかれても勝つ」と語った内藤だけど、「足一本へし折ってでも勝つ」という気概の方が見たいんだ。
・内藤に厳しい俺。何故かというと一昨年のG1優勝戦「中邑vs内藤」で良い試合を見せ俺的内藤株を大幅アップさせたにも関わらず、その後のG1地方シリーズ・静岡大会の6人タッグで、相手チームに中邑がいるのに裕二郎にこだわってみたり…変な失速の仕方をしてがっかりさせられたため。ちょっとその辺、信頼がない(笑 期待をしているだけに色々と考えてしまう。
・ともかく、内藤哲也、優勝おめでとう☆

【雑感】
・ネットで「女こども向けになってきたなぁ、G1」という感想を観た。ちょっと共感。派手な技、キャッチーなレスラーが受け、盛り上がり、それを更にプッシュする会社。そんなんがキライなわけじゃないし十分楽しくもあるんだけど少し疑問も残る。タレント色が強すぎるとなんだか座り心地が悪い気もするのさ。そんな中、みのるvs矢野戦は応援も面白かった。なんというか、これまで通りのゴツゴツした応援合戦というか(笑 「女こども」のワ―キャーのない空気というか。いや「女こどものワーキャー」は別にいいんだけど…むしろそれはそれで喜ばしいことだし。ちょっと違和感があったなっていう話で。
・なんて色々言っても超満員の両国、今の新日の売り方、上手いんだろうなぁと。


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